ただ役に立ちたいだけなのに・・(創立記念日に寄せて)

3月4日は,たすくの創業日です。
お陰様で,創業8周年を迎えることができました。

長い長い道のりでした。早かった!なんて決して言えません。
髪の毛に白髪が交じり,歯茎が下がって歯に食物が挟まります。
由比ガ浜を走ると長男に抜かれ,ビュフェに行くと松永に負けます。
ノルディックウオーク10㎞のお台場大会では,大澤に優勝を譲りました。
あげくに半月板を両足共おかしくして,変な歩き方をしている始末です。
生物としてのパフォーマンスは下がっています。
(苦い)経験値は上がっています。

何よりも悲しいのは,かなり愛している,
いや長い付き合いすぎて,家族に近い感情のメンバーの退会です。
どうもおかしい。
これはつまり,ニーズに応じていないのだと思います。

疲れたから休ませてと言っても,保護者中心の療育だから「ガンバレ!」と返されたらどう思うでしょう。
今の時代,放課後デイサービスは学校に向かえに行き,家まで車で送るなんて当たり前なのに,「公共交通機関を使って一緒に歩きましょう!」と返されたら反論したくもなります。
家事や仕事で少しも休めない生活なのに,療育ではバッチリお子さんに付いて来て「ガイドの仕方や教材の出し方のコツを学んで!」と返されたらどうでしょう。
できれば19時くらいに帰宅してほしいのに,17時以降の生活スキルは,就労後にも役立つ大切な時間だから「家庭訪問してスケジュールを調査し,家事や食事の支度などの役割を与えて将来に備えましょう」と返されたらどうでしょう。

このように,ニーズに応じてない事実は,枚挙にいとまがありません。

「この子らを世の光に」は机上の論理なのでしょうか?
おお,良く分かった,糸賀先生が亡くなってから,50年近く経っているのに,
だから何となく実現できていないんだ・・。

家族と思っているメンバーには,ただ役に立ちたいだけなんです。
もう,何でもします!って感情なんです。
ところが,面と向かうと主張が出てしまう。正論を振りかざすのです。
「この子らに世の光を」ではなく,「この子らを世の光に」なのだと。

そんなこと言われても,こっちが死んじゃうよ!ってみんな思ってるのかな。
そんなことないと思うな,もう少し,良いやり方がないかな?
みんな,何とか頑張りたいと思っているんだ。ニーズに応えるってことは,もっともっと考えて考えて,他のやり方もたくさん考えられるはずだよ!

こういうブログも,たまには良いかなと思って書きました。この仕事は,常にこんな葛藤と向き合いながら進んでいきます。本当は寄り添って,お母さんの希望どおりにしたいけど,何でだろう,このままじゃいけないってことが分かって,使命感みたいな感情に支えられているんだろうな−。

お先まっ暗。
そんなわけでも応援してくれる人もいるんだから,9年目突入。

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