inFinland 2日目「取り入れる」
フィンランドのメソッドは,垣間見られましたが, NHKで特集されるような学校ばかりでは,なさそうでした。 あえて言えば,欧米でよく見られるような (僕も10校くらいしか観た経験はないですが), 自由な雰囲気だなとは,漠然と感じます(基準:日本の慶応SFCを上限とする)。 ただし,良く観察していると,授業は概ね二部構成で, コマのシラバスに沿った教師からの教授の後, 児童生徒が教師からの問い掛けに応じて,挙手して答えながら, ノートに自分でまとめていきます。 小学生は,そのための「確認ノート」があらかじめ用意されていて, 中学生は,自分の持ってきた普通のノートに書き込むといった感じです。 横浜の小学校はSSVの仕事でよく行きますが,日本でも8割は実行されていると思います。 フィンランドの特別支援ですが, やはり,大きいのは制度の違いです。 18歳以上から3年間,ほぼ全員に教育権が保障されていて, 職業教育学校などで,学生を続けることができます(もちろん本人と家族の選択ですが)。 もう一つは,アシスタントと呼ばれている人たちの存在です。 親も雇えるそうですが,ほぼマンツーマンで,アシスタントが付きます。 ご存じのとおり,北欧は,働き方が多様なの で,成せる技だと思います。 とにかく人的に手厚い。 最後に,フィンランドは,10年前の研究所時代に調査した時の印象と同様に, 様々な方法論を「取り入れている」ことに特徴があって, 日本に類似しているということです。 ここが,フィンランドの特別支援を皆さんに見せたい理由です。 協議が活発になる研修旅行,良いですよね。 2013,11,6 齊藤宇開